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Columnコラム

遺品整理の費用は誰が払う?相続と負担のルールを解説

  • 遺品整理


親や親族が亡くなった後、遺品整理をする際に発生する費用は誰が払うべきなのでしょうか?
「相続人が負担するのか?」「支払いを拒否できるのか?」など、費用負担に関する疑問を持つ方は多いはずです。

この記事では、遺品整理にかかる費用の負担ルールや相続との関係、さらに支払いをめぐるトラブルを防ぐためのポイントについて詳しくご紹介します。

1.遺品整理の費用は誰が払うのか?

① 相続人が支払うのが基本


遺品整理の費用は、基本的に相続人が負担します。なぜなら、遺品(故人の財産や所有物)も相続の対象となり、それを整理・処分する責任が相続人にあるためです。


費用負担の基本ルール
・故人の財産から支払う(預貯金・現金など)
・相続人が自己負担する(財産が足りない場合など)
・相続放棄すると支払い義務なし(後述)

② 相続財産がある場合はそこから支払う


故人が残した預貯金や現金、遺産がある場合は、そこから遺品整理費用を支払うことができます。相続人同士で話し合い、遺産から費用を捻出するのが一般的です。

しかし、相続手続きが完了する前に遺品整理をしなければならない場合、いったん相続人が立て替えることになるケースもあります。

2.相続放棄をすると支払い義務はどうなる?

相続放棄をすれば負担しなくてよい


相続放棄をすると、故人の財産や負債を一切引き継がないことになります。そのため、遺品整理の費用も支払う必要はありません。

ただし、相続放棄をしても、故人の遺品を勝手に整理・処分すると「相続を承認した」とみなされる可能性があるため注意が必要です。


相続放棄する場合のポイント
・遺品整理をする前に、相続放棄の手続きを完了させる
・遺品の処分や売却を行わない(裁判所の判断で相続放棄が認められなくなる可能性がある)

3.遺品整理の費用を誰が負担するかで揉めるケースと対策


遺品整理の費用負担を巡って、相続人同士でトラブルになることも少なくありません。

① 相続人が複数いる場合のトラブル


よくあるケース
・「長男が全額払うべき」と押し付けられる
・「実家に住んでいた人が負担するべき」と主張される
・「私は相続しないから払いたくない」と拒否される

解決策
・遺産の中から支払うことを話し合う(遺産があれば公平に負担できる)
・負担割合を決める(兄弟姉妹で折半するなど)
・専門家に相談する(司法書士や弁護士に相談するとスムーズ)

② 遺品整理業者に依頼する場合の費用目安

遺品整理を業者に依頼する場合、費用は以下のようになります。

部屋の広さ費用相場(円)
1R・1K3万~10万円
1DK・1LDK5万~15万円
2DK・2LDK10万~25万円
3DK・3LDK15万~40万円
4LDK以上20万~50万円以上


◎費用を抑える方法
・遺族でできる範囲の整理を行う
・価値のある遺品を買取業者に売却する
・遺品整理業者の見積もりを比較する

4.遺品整理の費用を巡るトラブルを防ぐ方法


遺品整理の費用負担で揉めないためには、事前に家族でルールを決めておくことが重要です。


トラブル回避のポイント
・遺言を作成しておく(誰が負担するか明記する)
・家族間で早めに話し合う(親が存命中に方針を決める)
・専門家に相談する(弁護士・司法書士に仲介してもらう)

特に、遺品整理をめぐる金銭トラブルは相続問題の中でもよく発生するため、事前の話し合いと対策が大切です。

まとめ


遺品整理の費用負担のポイント
・基本的には相続人が負担する
・遺産がある場合は、そこから支払うのが一般的
・相続放棄をすれば支払い義務はなくなる
・費用を巡るトラブルを避けるため、家族で事前に話し合うことが大切

遺品整理は金銭面だけでなく、精神的な負担も大きいものです。スムーズに進めるためにも、費用負担のルールを理解し、適切に対処できるよう準備しておきましょう。

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