遺品整理・特殊清掃(孤独死)とは
- 遺品整理

特殊清掃・遺品整理・孤独死とは(業者選定のポイント)
孤独死とは、誰にも看取られることがないまま自宅にて1人で亡くなってしまうことです。
亡くなってから早期発見なら良いのですが、死後数ヶ月経ってから発見されることも少なくありません。
また、発見までの時間が長ければ長いほど、ご遺体の腐敗が進み、臭気や体液が床や壁、土間の基礎部分にまで浸透付着し取れにくくなってしまいます。
そのほとんどの場合は、単に「遺品整理」をするだけではなく「特殊清掃」という特殊な技術を使い血液・体液の後始末をすることになります。
一般的に、賃貸物件などで退去する際は、ハウスクリーニングを行い、次の入居者様に住んでもらう流れとなりますが、孤独死等があった後の部屋はハウスクリーニング業社では対応出来ないことがほとんどです。
ご遺体の発見が遅れた場合には、腐敗臭が発生しており、体液が床にこびりついている状態なので普通の洗剤などで落としきることが難しいためです。
そこで専門業者が行う特殊清掃という方法で、孤独死があったお部屋を綺麗にし、次の方が使える状態まで回復させます。
特殊清掃はどのようにして依頼すればいいの?
よく弊社の講習会で質問があります。
特殊清掃を行なっている専門業社のほとんどが「遺品整理」とセットで請け負っています。
もちろん家財などをご家族で処分し、特殊清掃・原状回復のみを業者に依頼することも可能ですが、孤独死等が起きた現場への出入りは感染症等のリスクもある為、知識の無いご家族のみでの作業はお勧めしません。
また「残置物撤去業社」を遺品整理・特殊清掃の業者と勘違いして依頼するケースもあります。孤独死等の後始末をお願いするなら「特殊清掃」「遺品整理」を選択すれば間違いないと思います。
まれに遺品整理は行なっていても、特殊清掃は対応できない業者もいるようなので、事前に相談された方が良いです。
遺品整理業者の増加
孤独死の件数増加、コロナ禍において消毒が注目され業社の数がかなり増加しております。
試しにインターネット等で「遺品整理+○○(お住まいの市町村)」と検索して調べてみてください。
かなりの数の業者がヒットしてしまい、どこの業者が信用できるかわからないと思います。
中には、かなりの高額請求をする業者もいるようです。また許認可を取得していない悪質な業者もいるため当たらないように注意をして下さい。
それでもどの業者に頼んでいいか迷ったら、何社か呼んで相見積もりをお願いするのもお勧めです。金額だけではなく、担当者との相性もあるはずなので、自分のあった業者を見つけてもらえればと思います。
賃貸物件のオーナーさんの立場になって考えると、非常に申し訳ない気持ちになってしまうかもしれません。孤独死が発生してしまったお部屋の回復をするなら、特殊清掃を行い、できる限り綺麗な状態に戻してからお部屋を返却された方が、オーナーさんだけではなく、管理会社、ご遺族にとっても気持ちのいい結果になると思います。
最後に、
孤独死などの事案が発生すると、ご遺族はパニックになることも少なくありません。
悲しみももちろんですが、物件の事だけではなく同時に、葬儀の準備・行政の手続き・相続関係の手続き・銀行の手続きなど、物件の引き渡し以外にやらなくてはいけない事が沢山あるためです。
ご遺族は旅立ち・お見送りに専念して頂き、安心して物件を任せられる業者の選定を行っていただければと切に願います。