沖縄県でも増加傾向にある『隠れゴミ屋敷』について
- コラム

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今回は、沖縄県でも近年増加傾向にある【隠れゴミ屋敷】について話していこうと思います。
まず、ゴミ屋敷といえば、戸建ての住宅にゴミが溢れている状態を想像する方が多いのかなと思います。
しかし、近年ではアパート・マンションなどの集合住宅において多数のゴミ屋敷が発生しており、片付けのご依頼も増えてきております。
集合住宅のゴミ屋敷は、廊下等の外までゴミが溢れ出ているということは少なく外観からはゴミ屋敷と分かりにくいため【隠れゴミ屋敷】と呼ばれています。
そもそも、集合住宅においてゴミ屋敷化になる原因としては、
早朝・深夜の勤務時間の為ゴミ出しができない
自炊をほとんどせずにコンビニ弁当などをよく食べており、ゴミが発生しやすい
近所付き合いが希薄
など、上記のことが挙げられます。
弊社の経験上ですが、戸建てのゴミ屋敷の場合は、高齢者の住人で、物に強い執着心がある為捨てられずにゴミ屋敷になってしまうケースが多いです。
対して、集合住宅のゴミ屋敷のケースは、若者〜中年の住人が多く見受けられ、
住人の方の生活サイクルに起因している場合が多いです。
また、集合住宅のお部屋をゴミ屋敷にしてしまうと、他の入居者からクレームが入ったり、最悪の場合契約を解除されてしまう事があります。
ゴミ屋敷のトラブル
第一にゴミ屋敷は、本人の生活を不便にするだけではなく、近隣住民や周囲の環境に大きな影響を与えてしまうことがあります。
・周囲への影響
ゴミ屋敷で一番多い問題が、大量のゴミから発生する悪臭です。
残飯などの生ゴミが放置されると、腐敗し強烈な悪臭が発生します。
また、生ゴミは害虫・害獣の発生原因にもなりえます。
ダニ・ゴキブリなどの害虫が発生するほか、カラス・野良猫などが住み着き、そういった動物の糞がさらに悪臭を発生させてしまいます。
・近隣住民とのトラブル
集合住宅などの近隣に他の住宅がある場合は、上記の環境への影響がご近所トラブルに発展することがあります。
悪臭で窓が開けられない、害虫や動物が近隣の住宅に入り込んでしまったりすることもあります。
また、ゴミ自体が隣の家まで溢れてしまう、道路を塞いでしまうということも考えられます。
※ゴミ屋敷が原因で、家族と疎遠になってしまったり、行政の介入が必要になってしまったりと、ゴミ屋敷が原因で起こるトラブルには様々なものがあります。
また、上記のようなトラブルが原因で孤立してしまい、大量のゴミによって健康が害され、孤独死となってしまうことも考えられます。
ゴミ屋敷は深刻な問題に発展する可能性も十分にあります。
○ゴミ屋敷を片付けるにはどうしたら良いのか
ゴミ屋敷を片付ける方法は主に3つあります。
行政執行による強制退去
本人・家族・知人などが片付ける
業者に依頼する
・行政執行による強制撤去
ゴミ屋敷が『著しく公益に反する』と認められ、他の方法ではゴミを撤去することができない場合、行政執行による強制撤去が行われることがあります。
強制撤去はゴミ屋敷において、最終手段と位置付けられていますので、強制撤去になる前に、他の方法でゴミを撤去することが望ましいです。
・本人・家族・知人などが片付ける
本人や周囲の人が片付ける場合は、通常の清掃、片付けと同じように、必要な物・不必要な物を分別し、不要な物をゴミとして処分します。
上記の分別作業ですが、長期間に及ぶ事がほとんどです。
また、ゴミ屋敷となってしまった住宅を片付ける場合、ゴミの量は一般的な量を遥かに上回る事が想定されます。
そもそも一度に出せるゴミの量には限りがあるため、かなり困難な作業になることが予想されます。
・業者に依頼をする
自分達で片付けることが難しい場合は、片付け・整理業者に依頼するのが望ましいです。
業者に依頼した場合、ゴミの搬出・処理までを請け負ってもらえるので、短期間でゴミ屋敷を片付ける事ができます。
それに、家電や粗大ゴミなど、個人での処分が困難な物が多い場合にも、業者による片付けが有効です。
ただし、業者に依頼する場合は、残したいものや貴重品・金品などの取扱に注意が必要な物もある為、施工前には十分な打ち合わせが必要になります。